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​木えらびコラム 「型」

長年、造園の仕事をしてきて、たくさんの木えらびの悩みを聞いてきました。
その中で強く感じるのは、多くのお客様がとても真面目に、そして一生懸命に「正解の木」を探しているということです。

日当たりはどうか、水はけはどうか。
成長の速さ、最終的な大きさ、落ち葉の量、病害虫の有無。
インターネットで調べ、条件を整理して、「この庭にはこの木が最適だ」と、きっちり型にはめようとされる方も少なくありません。

 

もちろん、それ自体はとても大切なことですし、
何も考えずに植えるより、よほど失敗は減ります。

 

ただ、長くこの仕事をしてきた立場から言うと、樹木はそんなに計算通りにはいきません。
木はモノではなく、生きものです。

 

同じ品種、同じサイズ、同じような環境に見えても、育ち方は一本一本、まったく違います。

私自身、今でも「初めての経験」の連続です。


想像以上に厳しい環境でも、しっかり根を張って元気に育っている木もあれば、
条件的には合っているはずなのに、どう尽くしても弱ってしまう木もあります。

台風を何度も乗り越えて強くなった木もあれば、ほんの少しの環境の変化で調子を崩す木もあります。

それが、樹木です。

 

だからこそ、あまり気にしすぎないことも大切だと感じています。
「絶対に失敗したくない」「枯れたらどうしよう」

と考えすぎると、庭づくりそのものが、少し苦しいものになってしまいます。

木えらびに、完璧な正解はありません。
「ちょうどいい」「自分的には最高」
そんな感想が並べば、それで十分ではないでしょうか。

調べることも、慎重になることも大切です。
そのうえで、このコラムをきっかけに、木えらびとの距離感を少し見直していただけたらと思います。

今回は、そんな「型」のお話でした。

ここまで木えらびのポイントを見て、ますます迷って不安になっていた方も
少し肩の力が抜けたのではないでしょうか。

思い通りにいかない時間も含めて、庭を育て楽しんでいく。
これからのそんな時間が皆さまにとって豊かなものになることを願っています。

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